私たちは、自分自身のものの見方を正しいと思いながら行動しています。 誰も「失敗したい」「不幸になりたい」と思って行動するわけではありません。 それなのに、望んだ結果が得られず、同じ失敗を繰り返してしまうのはなぜでしょうか?
この場での仮説は、次の2つです。
①リフレクションが機能していない
②自分にとっての「当たり前」が、他者にとっては「当たり前」ではないことに気づいていない
① リフレクションが機能していないとは?
結果だけに着目した振り返りをしていませんか?
私たちの 行動や思考は感情と深く結びついています。 そして、その感情は価値観 によって形作られます。 しかし、結果や環境だけを振り返るリフレクションでは、「なぜそうなったのか?」を十分に理解することができません。 この状態では、また同じ失敗を繰り返す可能性が高くなるのです。 だからこそ、リフレクションでは 経験から生まれた感情や価値観 にも目を向ける必要があります。 そこまで掘り下げることで、「自分の思考や判断は、どんな価値観から生まれているのか?」 を明確にすることができ、納得感をもって変化を起こす力が湧いてくるのです。
② 「当たり前」が違うことに気づいていない
「良かれと思ってやっているのに、成果が出ない」 「一生懸命やっているのに、うまくいかない」 そんな経験はありませんか? その理由のひとつが、自分にとっての「当たり前」が、他者にとっては「当たり前」ではない からです。 私たちの思考や行動は、これまでの経験によってつくられています。 そして、その経験の中で湧いた 感情や価値観 が、新たな判断基準を生み出します。 しかし、やっかいなのは、 同じ経験をしても、人によって湧く感情や価値観は異なる ということです。 つまり、自分の当たり前は、他者にとっての当たり前ではない のです。
だからこそ、グループでリフレクションを行うこの場では、グループの力を借りてリフレクションを行います。 他者と対話し、互いの「感じたまま」を伝え合うことで、 自分では気づけなかった新たな視点を得ることができます。
このプロセスこそが、リフレクションをより深く機能させ、 まだ見ぬ可能性を開放するための重要な鍵となるのです。 ここでは「感じたことを率直にシェアする」ことを大切にし、 新たな気づきと学びを生み出す場を創造しています。